羽金山    900m   荒川峠〜河童山〜羽金山   2003.12.13



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こちらの最新の情報を参考にしてください。 ⇒ 2011年3月30日に登った時のレポ

この荒川峠から羽金山までのコースは背振山系の縦走路で一番難路と言われていた。
コース確認の為事前にHP等で調べて見たが「道が荒れていて迷いやすい」「藪が多い」と情報が返ってきた。

夏に登るには見知らぬ道でヘビと遭遇しては一大事!藪の中への突破も大変だ!‥と言うことでじっと冬になるのを待っていた。そして待ちに待った冬の季節がやってきたのである。

回の突入に際して「国土地理の地図」と「コンパス」は勿論のこと、GPSも装備。藪対策として植木ハサミ等を用意。万が一の為に食糧も余分に積み、ヘッドランプ、無線機まで用意して試みた。
ところが実際に縦走路を通ってみて驚いた。思った以上に道は整備されている。ここ最近のことだろうか?結構新しい指導標があちこちに立てられている。
また赤いテープの目印もあちこちにあり、迷うことは無いだろう。心配された藪も無かった。

コースとタイム
09:15 荒川峠登山口〜09:40 ピーク(659m)〜10:30 ピーク(776m)〜10:50 樋の口ハイランド分岐〜三角点(797.4m)〜11:30 河童山〜11:50 羽金山山頂(三角点)〜12:40 三角点(797.4)〜13:45 荒川峠

荒川峠・登山口に行くには
車で白糸の滝から林道雷山浮嶽線を西に進み、樋の口ハイランドより先で左折して道を進むと荒川峠である。
福吉郵便局から林道を上がって「木の香ランド」へ、更に進んで同じく林道雷山浮嶽線に出て「白糸の滝」方面に少し進み、右折(南側へ)して荒川峠へ行くルートもある。

登山口は林道沿いで民家より手前にある。西側が女岳登山口で東側に羽金山登山口がある。

荒川峠登山口。南側に向かって見て左側が羽金山側 羽金山登山口。これより羽金山まで6kmである。

出発!今朝は寒い。
背振ではこの日積雪があった。ここも少し風もあり寒い。
登山口から東(95°)の方向に登って行くが少し進むと北(15°)に方向転換、また暫く進むと東へ、また北へ‥とジグザグに繰り返して進み、最後に東の方向に落ち着いた。真新しい指導標があるので大丈夫であるが、立てられる前は迷いやすかったかもしれない。東方向に進んで暫くすると右側から水の音が聞こえてきた。この辺に沢でもあるのだろうか?
やや「Y字路」ぽい場所があるが赤いテープに従い進む。やがて急登に差し掛かる。

Y字路?赤いテープに従って進む おそらくピーク659付近

急登を登りつめて最初のピークに着く。おそらく標高659m地点ではないかと思われる。周囲は植林地帯で暗い。
目印もなくGPSの入りも悪かった為、正確な位置は確認出来なかった。
再び登りに入り進んで行くとやや開けた植林帯の中を通る。ここを通り過ぎた頃に指導標(写真.1)があり右折、登山道右側にある有刺鉄線に沿って下っていく。
北は植林地帯、南は樹林地帯になっていて下った鞍部付近には境界を示す石もある。再び急登になり上がった所が「ピーク776m)であった。

真新しい指導標(写真.1) 指導標付近にて
鞍部付近にあった境界を示す石 鞍部からの登り。木の中をすり抜ける

ピーク776
指導標に「ピーク776」と記していたので間違いない。ピーク659よりはやや明るかったのでGPSも受信出来て、位置も合っていた。ただし展望は望めない。
ここだけに限らず荒川峠から羽金山まで展望は望めません。そのことを考えると「このコース」の楽しみは薄いかもしれない。

ピーク776 ピーク776を過ぎた所で見つけた霜柱

ピーク776を過ぎ背の低い暗闇の植林を右側に見ながら登っていくと再びピークに出る。この辺は樹林が邪魔しているが少し北側の景色も見える。コースのあちこちに猪が掘ったかと思われる穴があるが、この掘った穴のところに霜柱も出来ていた。
今回は単独で山に入ったのだが、いつ猪や猿に遭遇しないか不安いっぱいであった。出来れば複数で入った方がいいかも‥
暫く進んで目標の羽金山山頂にある電波送信塔が見えてきた。
植林帯の中の鞍部には分岐点があった。指導標には「樋の口ハイランド」と書かれている。ここから登った所のピークに三角点がある。

東の方向に電波送信塔が見えてきた。あと半分かな? 樋の口ハイランドへの分岐

三角点794.7
実は行きでこの三角点を見逃してしまったのだ。ここかな?と思った場所でGPSで調べたらとっくに過ぎていたのだ。
天気も不安定だったので帰りは林道を通って戻ろうか‥と思ったのだが、この三角点を見過ごしたままでは悔いが残るので同じ道で戻った。その帰りの道で地図とGPSをひたすら調べて発見!岩があるピークの所で羽金山側に向かって登山道の右側に三角点はあった。うっかり見逃してしまいそうなとこです。

三角点794.7のある場所 四等三角点794.7


2006年2月19日撮影
「桃子(ももず)三角点」という名前が付いていました。

河童山874m
この先でやや鞍部、ピークが入り今度は急登に入る。この辺から雪がパラパラと目に付く。ピークに達したところが874mであり、調べたHPによると河童山となっていた。一番高いところへは行けなかったが周囲は樹林帯で明るい。何度も言うがここも展望は望めない。

雪がパラパラ ピーク874・河童山付近

羽金山に着いた!寒〜っ。
河童山から急な道を下り(逆に帰りは急登できつかった)鞍部に出て再び登りきると「はがね山標準電波送信所」の施設のフェンスが見えてきた。フェンス沿いに上がると施設の門に到着。三角点はこの中にある。
前回の「白糸の滝」から登って来た時同様、施設の人にインターフォンで許可をもらって中に入る。
場所は道をそのまま進んだ先の建物の横にある。三角点に着く頃に所員の方が出てきた。
前回は無かったのだが最近は記帳するみたいだ。前日も、どのコースから登ってきたのか分からないが7名のグループも来ていたみたいだ。写真撮影をして三角点をあとにする。

樹林帯の中の道を進む はがね山標準電波送信所のフェンス沿いに進む
ゲート前。東は長野峠へと続く。 羽金山・三角点にて

荒川峠から羽金山まで約2時間半。帰りは同じ道を戻り1時間45分で車を駐車している荒川峠に着いた。
念願の荒川峠〜羽金山間を達成した喜びはこの上ないことだが、特別楽しい道‥ではなかった。

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